おもわぬ行動

何を得ようとしているのか
何を失おうとしているのか

自分の中でもあいまいのまま
気持ちだけがかの地にとんでいる

しばらくはいったりきたりして
様子を見てから・・
徐々に向こうで過ごす時間を
増やしていきたいと思っていて。

でもそのためには、
母の介護の事、
仕事の事
色んな事の段取りを
つけなければならない。

前にまわったホームに空室があるらしい

かといって、
向こうに行くぎりぎりまで
母とすごしたいとも思っているので
今すぐというのも気が進まない

でもぐずぐずしていると、
いつ満室になってしまうかもわからない

全く、勝手なことばかり言ってますね（苦笑）

でもなによりその前に
母に、そのことの理解を得なければいけない・・
そう思いつつ、
でもやはり状況がはっきりするまでは
何も言うまいと思っていた

が、昨晩、
確かに何かが違っていた。

夜の帳のなかで、
なぜか、
気づいたら、衝動的に、
母に、彼の事、そして彼の状況をはなしてしまっていた。

そして・・
母の反応はというと、
静かに私を見つめ
「自分の信ずるまま、生きなさい」
と、一言いった。

何も驚いた表情を見せない母に
むしろ拍子抜けしてしまった私は
つい、
「私がもっと若かったら、
そしてお父さんがいきていたら、
こんなこと到底いえなかったよね。」
といった。
そうしたら母は、
「その通りだね」
と、笑った。

それなりに
鎧も盾も身に着けていきてきたつもりだったけれど

ありのまま受け入れてくれる人がいるというのは
これほどまでに安堵感をもたらしてくれるものかと・・
胸をつかれる思いだった。