ISBN:4167354020 文庫 山崎 章郎 文藝春秋 1996/05 ¥530

ずっと前に買ってあったけれど、
母の事があって、よめなかった本。
なぜか、今手にとっている。

すこしよんだだけで、胸が痛む。
でも、直視せねばならない。

手にとるように、状況がわかってしまう。
胸に入ってきてしまう。

結果としてその死をむかえることになる前の数ヶ月
私は母に、何をしたか、そしてしなかったか。

そして、今この本を手にとったのは偶然ではないのを
自分でもわかっている。

子育てにおわれるさなかであっても
いや、だからこそなのか
自分の死というものをよく考えるのです。

どんな死を迎えたいか。

それはいつ頃訪れるのか。

もちろん、時期は誰にもわからない。
どんな健康状態でも、
一瞬先の事は誰にもわからない。

娘の事を考えると20年はお願いします(誰に言ってる?)、といいたいところだけれど、こればかりは誰にもなんとしようもないこと。

20年・・
結構リアルに予想できる時間の塊。
そして、あっという間だろうなということも予想がつく。

母の死の間際のことについて
私は一生抱えていくものをもっているけれど
ただ、それは後悔、という言葉でひとくくりにされるものではなく、同時に、自分を省み、そして何を望むか、どんな死を迎えたいか(案外ビジョンをもっている人が少ないように思う・・選ぶ選択肢があるようでないということもあるけれど)
非常にリアルにつきつけてくれている、
母からの最後のプレゼントなのだと思っている。

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