内田先生の本は大抵目からウロコ、なのだが、
これはウロコがざっくざく、であった。

特に衝撃だったのは、
「義務教育」の意味を、子供たちは
教育をうけるのを「義務」だと思っている、との部分。

子供たちは近年では消費主体から立ち上がる為
(昔は、お手伝いなどをして家族から評価されること、労働からはいっていたが、今は幼児からシックツポケッツをもった消費者として幼児からデビューしてしまう)
教育を受ける場面でも「客」であろうとする。
だから、「中身」をしるのは当然であろうとする。
で、「こんな勉強して何のトクになるのか?」と聞く。
そして「正しい消費者」として振舞う為、値切ろうとする。
すなわち、不機嫌さという対価をあえて支払う。
(ここも衝撃、だったのだけれど、家庭において、不機嫌である事が、家族の為に貢献しているコトをあらわす、ということを幼少期から学んでしまうのである、と。文句いったもんがち、というのは家族から社会全体まで広がった病症ではないかと・・話がずれましたが、要は「不機嫌さ」を貨幣におきかえて支払うといういこと)

同じく、ニートに関する考察もまことにざっくり切れ味が鋭く、育児に関する部分

「子どもの成長を待てない親」

「子どもを「製品」として考えて、それに外形的・数量的な付加価値を乗せて、それを親の成果として周りに示すという発想がどれだけきけんなものであるか」

「「製品」は歌わないけれど、こどもは歌っているわけですから。」

というくだりには、丁度感じていた部分もあり、深く共鳴したのでありました。

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